人気声優の声で震災を伝承　石巻「MEET門脇」

震災の教訓を多くの人に伝えるため、当時の小学生の体験を人気声優の声で再現したアニメが石巻市の伝承施設で公開されています。

　石巻市にある震災伝承交流施設「MEET門脇」は子ども世代に震災の教訓を伝えるため、市内にある石ノ森萬画館と協力して、当時被災した小学生たちの体験を基にアニメを制作しました。
　「（声：TARAKOさん）『なに、あれっ！』灰色の巨大な壁が押し寄せてきているのが見えました」。

　せりふは「ちびまる子ちゃん」のまる子役のTARAKOさんや、「名探偵コナン」のコナン役、高山みなみさんらが担当しています。このうちTARAKOさんが担当したアニメでは小学6年生の女の子が津波が街を飲み込む様子を目撃したことや、避難所で家族と会えず不安な時間を過ごしたことなどが描かれています。

　東松島市から来た高校生（震災当時小学1年生）「やっぱり同じようなことを感じているなと思ったし、当時一番つらかったのは友達と会えなかったりとか学校に行けなかったりとあったのでそういうところが重なりました」。
　　
　県外から訪れた女性「私たちが語るよりも上手く子供たちの耳に入りやすいように語っているのですごくいいと思います」。

　3．11みらいサポート専務理事中川政治さん「（今後は）防災教育の現場に使って頂いたり、目的自体は次の災害から命を守ることですのでこういったことにうまく使っていけるようにしていきたいと思っています」。

　MEET門脇の開館時間は午前10時から午後5時までで、入館料は大人300円、高校生以下は無料となっています。